星のしずく

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口内炎

口内炎は、口の中の粘膜に白っぽい膜ができる炎症で、直径は数ミリくらい、
歯茎やほおの内側のほか、舌やノドにも出来ることがあり
飲み物や食べ物が染みてあまり食べられなくなるばかりか、痛みも強く
舌にできるとノドが痛む場合もあります。

赤ちゃんや子供に多い口内炎は、初夏から秋にかけて多いヘルパンギーナや手足口病などの
夏風邪によるもので、熱や全身のだるさなど、風邪の症状が取れても、口内炎だけが残ります。

口内炎のほとんどは、2週間以内で治りますが、もし2週間以上たってもよくならない場合や
痛みがひどく食べることに障害を来たしたり症状が繰り返して起こる場合などは
ほかの病気の可能性もあるので、耳鼻科や皮膚科で診察を受けて下さいね。


○口内炎の原因

ウイルス・かび・細菌の感染、金属アレルギーなど、口の中の原因によって起こる場合と、
ビタミンC不足などによる栄養障害、自己免疫異常の病気、薬物アレルギー、胃腸障害など、
全身的な原因によって起こる場合がありますますが、はっきり原因が分からない場合もあります。

こうした場合は、仕事が忙しくてあまり休養が取れなかった、風邪を引いた
胃の調子が悪かったなどで、体力や免疫の働きが低下したことが関係しているようです。

口内炎を何度も繰り返している人には、胃が荒れやすい薬を常用していたり、あまり散歩をしない
睡眠不足が続いているなど、日常生活の中に原因があると考えられます。


1、入れ歯が合わない時や、歯並びが悪く粘膜にあたる時 熱いものを食べて火傷したり
  歯ブラシがぶつかったり、誤って噛んでしまったりするなどの物理的な刺激や、
  口腔内の粘膜が乾燥していると、ちょっとした刺激で傷つきやすくなります。

2、水分や食事の摂取が不十分で、唾液の分泌が不足している時
  歯みがきやうがいなど口の中を清潔にすることができない時

3、病気や過労などで体力が衰えている時
  食事がとれず、ビタミン不足、特に鉄分や、葉酸、ビタミンB群(B2)Cなどが不足した人に多く見られ
  貧血など栄養状態が悪い時、 抗生物質やステロイド剤を多く使用している時
  白血病や再生不良性貧血などの病気

4、放射線療法、特に口腔、耳鼻、咽喉、食道疾患などの治療で、照射に伴い唾液分泌が抑制され
  口腔内の乾燥、味覚異常などの症状を伴います。

5、食べ物の刺激
  ある特定の物を食べたときに、口内炎になる人もいます。
  これは、いくつかの食品にアレルギーがあるということになります。

  いくつかの一般的な病原食物をを挙げておきますので、可能性のある方は気をつけて下さいね。
  ・チョコレート ・ナッツ ・貝、甲殻類 ・ソース ・ライ麦 ・大麦 ・小麦類 ・そば
  ・マスタード ・トマト ・パイナップル ・柑橘系のフルーツ ・りんご ・チーズ ・酢 ・ミルク

6、ストレス
  ストレスは体に多くのマイナスな影響を与え、、身体の免疫システムは影響を受けています。


○口内炎の予防

  日頃から、口の中を清潔に保ち、歯を磨く時には粘膜を傷つけないように正しいブラッシングを行うほかに
  栄養バランスのよい食事を心がけるなど、全身の健康にも気を配るようにしましょう。

1、口の中を傷つけないように気をつけ、歯ブラシはかた過ぎないちょうどよい大きさのものを選びましょう。
  歯みがきの時の強いブラッシングは避け、歯肉マッサージによる歯肉の強化を心がけましょう。
  (入れ歯が合わない時は早めに調節してたり、 虫歯があれば早めに治療しましょう)

2、口の中を清潔にするよう心がけ、日ごろから毎食後の歯みがきやうがいを習慣づけましょう。

3、体調を整え、健康的に過ごしましょう。
  バランスよい食事、ビタミン(特にビタミンB2)を多く含んだ野菜や果物をとるよう心がけましょう。

  食欲のない時は好みのものや比較的カロリーの高いもの(例えば、アイスクリームなどのデザート類)を
  食べるように工夫し、水分を十分にとるように心がけましょう。

  また、ビタミンB2を含有したビタミン剤の服用で効果がみられることもあります。
  過労を避け、寝不足にならないよう睡眠は十分にとりましょう。

4、しょうゆや香辛料、たばこ、お酒など刺激物はなるべく控える。

○口内炎の治療

口内炎の治療法はいくつかありますが、全ての人に100%の効果があるというものはありませんが
一般的ないくつかの治療法があります。

1、塩水でゆすぐ
  口内炎の治療に効果があるかどうか疑問ですが
  塩水での洗口は絶対に安全で費用がかからないので、試してみて下さい。

  スプーン1杯の塩と、コップ1杯のぬるま湯を混ぜて、約1分間、音を立ててゆすいでください。

2、ハーブのお茶でゆすぐ
  自然療法を用いている医院では、セージやタイムが自然の消毒になると信じられています。
  ここの方法も証明されていませんが、安全で、費用がかかりません。

  熱いお湯の中にスプーン2~3杯のハーブを浸し、室温ぐらいまで冷まします。
  そして、約1分間口の中をゆすぎます。


注意:ここから下の薬は必ず主治医に相談し、アドバイスのもとでのみ使用してくださいね

3、コルチコステロイド軟膏
  口内炎によって引き起こされた炎症を少なくするために、処方されるジェルやクリームがあります。

4、抗菌性のうがい薬
  市場にはバクテリアを減少させる臨床試験済みのうがい薬は少なく、
  リステリンやクロルヘキシジングルコン酸塩が含まれる薬用うがい薬などわずかです。
 (後者の成分は歯を変色させます)
 
5、痛みを和らげる(麻酔)ジェル
  これらは、痛みを和らげるためにベンゾカインか、ジフェンヒドラミンHCLの成分が含まれています。

  また、口内炎から保護する薄い膜を形成するものもあります。
  より強力な麻酔ジェルもあります。
  特に、2%のリドカインを含んだ薬剤は効果的です。


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